日本海岸林学会

Japanese Society of Coastal Forest

各地の海岸林

京都府

京都府

天橋立

場所: 京都府宮津市
全長: 約3.6km(砂丘の全長)
面積: 25ha
保安林区分:
主要構成樹種: クロマツ
特徴:

天橋立は、陸奥の松島や安芸の宮島とともに、日本三景に指定されている特別名勝のうちの一つである。幅は約20~170m、全長約3.6kmの砂嘴(さし)でできた砂浜の上にクロマツが連なっている。白砂青松と呼ばれる白い砂と大小約8,000本のマツからなる美しく珍しい地形であり、その地形がまるで天に架かる橋のように見えることから『天橋立』という名前がついたと言われている。

また、天橋立は多数の日本100選に選出されている。(日本の白砂青松100選、日本の名松100選、日本の名水100選、日本の道100選、日本の渚100選、美しい日本の歴史的風土100選、日本の歴史公園100選、日本の地質100選)

平成16(2004)年10月20日、台風23号が直撃した際、天橋立の約200本の木が倒れる被害が発生。倒れた原因としては、腐葉土が豊富でありすぎたために、根が十分に育たずに幹ばかりが成長し、マツのバランスが悪い状態にあったことだとされている。これ以降、管理主体である京都府丹後土木事務所は、腐植土を取り除き、砂や炭を入れる活動を開始している。また、保全活動を推進するボランティアとして天橋立まもり隊を発足させ、「白砂青松」の維持に取り組んでいる。

写真:京都府天橋立(提供者:岡田穣氏)
写真:京都府天橋立(提供者:岡田穣氏)
参考文献: