日本海岸林学会

Japanese Society of Coastal Forest

用語名 湘南海岸砂防林
よみがな しょうなんかいがんさぼうりん
定義 神奈川県にある砂防林である。砂防林の背後に高度な土地利用が迫っており、前砂丘と砂草帯を欠いている。ここで砂草帯の役割を果たしているのが、堆砂垣である。
すなわち、林帯に吹き寄せる飛砂を堆砂垣で捕捉している。堆砂垣が砂で一杯になるころには、堆砂垣材料の交換も兼ねて、溜まった砂を重機で海側に押し戻している。
また、湘南海岸では、砂浜のレクリエーション利用が盛んであり、定期的に機械を使った清掃もなされている。こうした砂浜の管理作業によっても、砂草帯の発達は妨げられている。
なお、防風効果を高めるためには樹高が必要になるが、海側ほど樹高の低い風衝林形を呈するため、樹高を高くするには林帯幅が確保できないことから、防風ネットを手厚く配置することで、風衝林形に委ねるより狭い林帯幅で高い樹高を可能にしている。
参考文献 村井宏,石川政幸,遠藤治郎,只木良也(1992):日本の海岸林 : 多面的な環境機能とその活用,ソフトサイエンス社,P.139