用語名 | 樹冠率 |
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よみがな | じゅかんりつ |
定義 | 樹冠率は枝下率とは逆の関係にあって、樹高に対する樹冠長の割合として示される(枝下率は樹高に対する枝下高の割合のこと)。防風、防潮、あるいは、防砂といった防災機能が期待される海岸クロマツ林は、林分の三次元的な拡がりが要求される。その指標としてよく用いられるものに樹冠率がある。
一般に海岸防災林としては、下枝が張り、樹冠率の高い(したがって枝下率の低い)林分が望ましいが、現実の海岸クロマツ林の枝下率はかなり高く、形状比とは異なって、林齢を経ても低下してくることがない。 自己間引きにまかせたままだと、林齢70~80年生でも枝下率は60~70%の高率のままである。これは、林分が高密度保ちながら推移してきたのが原因である。 |
参考文献 | 村井宏,石川政幸,遠藤治郎,只木良也(1992):日本の海岸林 : 多面的な環境機能とその活用,ソフトサイエンス社,P.401 |