日本海岸林学会

Japanese Society of Coastal Forest

名前 キイロコキクイムシ
よみがな きいろこきくいむし
説明 《学名》Cryphalus fulvus
《分類》キクイムシ科
《説明》成虫は長さ1.5mm、全体黄褐色の非常に小さい種である。本種はマツ類に寄生するキクイムシ類のなかで最も普通な種で被害も大きい。特にアカマツの衰弱した枝、幹、伐採された枝に多数寄生するが、ときには健全木にも寄生する。
健全木であっても本種の寄生を受けた樹は次第に衰弱する。衰弱すると他の多くのキクイムシ類が次々に飛来し、最後には枯死に至る。防除的確な防除法はないが、予防的には本種は、本来、衰弱樹に好んで寄生するので樹を健全に育てることが最もよい防除対策である。           
寄生植物は、アカマツ・クロマツ・チョウセンマツ・マンシュウクロマツ。分布は、本州・四国・九州;朝鮮・中国。
説明出典 奥野孝夫,田中寛,木村裕共著(1997):原色樹木病害虫図鑑 : 保育社の原色図鑑 ; 54,保育社,PP.151-152