日本海岸林学会

Japanese Society of Coastal Forest

用語名 風上林縁部
よみがな かざかみりんえんぶ
定義 海岸林の風上林縁や林内の個々の樹木においては、一般的に上枝の葉に多くの飛塩が捕捉される。また、林帯よりは孤立木、林内よりは風上林縁部の樹葉が多くの飛塩を捕捉する。           
これは特に海岸林近くの地上付近の飛塩は、海上からの風に運ばれてくるもので海面の状態や風速、風向などによって影響され、風の垂直分布は一般に上方ほど高速であること。また風が、海岸林帯などの障害物を越えるときには空気の流れが上昇する結果、上方より高速になり、風速の増大に伴って飛塩量も増加するために樹葉の飛塩捕捉量は上枝のはに多く、           
また、風速の小さい林内よりは風上林縁部の樹葉におおくなるものと考えられている。
参考文献 村井宏,石川政幸,遠藤治郎,只木良也(1992):日本の海岸林 : 多面的な環境機能とその活用,ソフトサイエンス社,P.321