名前 | 魚つき保安林 |
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よみがな | うおつきほあんりん |
説明 | 森林法において、水源のかん養、土砂災害の防備など、特定の公共目的の達成のために指定される森林を「保安林」という。 魚つき林の概念は江戸時代からあったものと考えられている。
当時の文書には、魚附場、小魚蔭林、魚隠林、魚著山、魚付林、魚寄林、網代呂山、魚附山、海辺魚附除山、海上網代など様々な記述をみることができる。こうした林を禁伐にした藩もあった。 農商務省水産局「漁業ト森林トノ関係調査」(明治44年)にも、沿岸に鬱そうとした森林がある場所は好漁場があり、森林の荒廃した場所では魚が近づかなくなった事例が多く述べられている。 17種類の保安林の種別の中には、「魚つき保安林」という日本独自の保安林区分が設けられている。全保安林に占める割合は少ないが、平成17年3月現在、全国で5.4万haが指定されている。 |
説明出典 | 農林水産省ホームページ:水産業・漁村の多面的機能:多面的機能の解説:沿岸域の環境美化・保全,(http://www.jfa.maff.go.jp/j/kikaku/tamenteki/kaisetu/engan/),2016.11.25閲覧 |