日本海岸林学会

Japanese Society of Coastal Forest

名前 沿岸州-トラフ型砂浜
よみがな えんがんすとらふがたさひん
説明 6つの主要な砂浜海岸のタイプの一つをさす。この状態では、いそ波帯沖側の沿岸州が一列につながり単一の沿岸州を形成するようになり、ここで最初の砕波が起こる。波は深いトラフ(地層が褶曲しているとき、一般走行に直行または斜交する鉛直面内で、層面が一番低いところ)を越えるうちに再び整えられ、沿岸で再び砕波するが、そこは岸寄りの沿岸州が浜とつながっている場所であることが多い。小さな離岸流が岸からトラフへと向かうが、大きな離岸流は沖側の沿岸州を越えていく。前浜自身は反射的である。さらに静穏な状態が続けば、沿岸州はさらに岸方向に移動し、エッジ波の影響では波状沿岸州型砂浜を形成するようになる。このような海岸では前浜に一連のメガカスプも発達する。離岸流は良く発達し、沿岸州の突出部の間を通って沿岸州を突き抜けるように沖側へ流れる。
説明出典 [1]A.C. Brown,A. McLachlan [著] ; 須田有輔,早川康博訳(2002):砂浜海岸の生態学,東海大学出版会,P.24,29
[2]木村敏雄,竹内均,片山信夫,森本良平編集(1973):地理学辞典 新版 : 第3巻,古今書院,P.250