景観というのは、わたしたち人間の周りをとりまいている環境の眺めのことであり、地域固有の環境によってすばらしい景観はたくさん存在します。
たとえば、海岸林の景観として有名なのが、虹の松原(佐賀県)や、日本三景の天橋立(京都府)、陸前高田の松原(岩手県)や新日本三景の三保の松原(静岡県)などです。これらは、とても美しい景観として全国的にも高く評価されています。
海岸林は、昔の8世紀の万葉集の時代より海岸やマツについて特別な思い入れがあったようで、歌を詠むときは特別なものとして扱われ、これらを用いて詠まれた歌が多くあります。また昔からある「白砂青松」という海と白砂に映えるマツ林の美しさをたたえた言葉は、日本の海岸独特の美を表しています。